おはようございます。Local Trainです。
本日は、大阪在住でありながらつい先日まで入ったことのなかった、大阪府松原市にある名湯の入湯記を書いてみたいと思います。
「灯台下暗し」とは、まさにこういうことを言うのでしょう。
大阪生まれの大阪育ち、かつ現在も大阪に住んでいる私が、こんな身近にある名湯を知らずに過ごしていたことが、今更ながら恥ずかしいです…
その名湯とは、「松原天然温泉 You , ゆ〜」内にある「黄金湯」です。
その名の通り、黄金色に染まった源泉かけ流しのお湯は、日頃のストレスを見事に洗い流してくれる最高のお湯でした!
高速道路の高架橋とゴルフ練習場のネットに挟まれた名湯
「名湯」とは何を持ってして「名湯」というのか。
おそらく基準は、人それぞれだと思います。
もちろん、お湯そのものの泉質が一番の要素になるのでしょうが、そこに鄙びた雰囲気や、歴史のある温泉地の街全体が醸し出す雰囲気なども名湯の要素に加える人もいるでしょう。
はっきり言ってこれからお伝えする温泉は、場所としての雰囲気は要素となり得ない立地条件にあります。
目の前は大阪府下でも有数の通行量を誇る中央環状線と、近畿自動車道のそびえ立つような高架橋。
そしてすぐ横には、同じ敷地内にある高さ数十メートルはあろうかというゴルフ練習場のネット。
さらに同じ敷地内にはパチンコ店もあり、おおよそ鄙びた雰囲気はおろか、「こんなところに温泉が湧くのか!?」と問いたくなるような場所にあります。
誤解を招く表現になるかもしれませんが、私が長く訪れていなかった理由の一つに、この立地条件が関係していたことは事実です。
でも一度入湯経験をしてみて、ハンマーで頭を殴られた気持ちになりました。
そして、「うわさや思い込みで物事を判断してはならぬ。自分の目で見て、耳で聞いて、手で触って判断せよ」という恩師の言葉を思い出したのです。
泉質はあの「有馬温泉」と変わらない!?
まず目を引くキャッチフレーズが「完全源泉掛け流し」というフレーズ。
温泉ソムリエの資格を取ったから言うわけではありませんが(でもセミナーで勉強するまで知りませんでしたが)、この「源泉掛け流し」というポイントは名湯には欠かせない要素の一つなんですね。
湯量が豊富(つまり加水の必要なし)で、湯温も適温(つまり加温の必要なし)の温泉でなければできない芸当ですから、湧き立てほやほやで自然のままの鮮度抜群の温泉、というわけなのです。
次に目を引くのが黄金色に染まった美しいお湯の色。
鉄分が酸化したときに放つ色で、温泉入浴剤では絶対に出せない自然そのものの神秘的な色です。
そして極め付けは、温泉成分が放つ名湯ならではの匂い。
お湯の色が鉄分の酸化であることを証明してくれるような、鉄分独特の匂いがします。
そして最後に肝心の泉質。
海水と変わらない塩分濃度を含み、有馬温泉と同質のナトリウム・カルシウム・塩化物強塩泉と言うではありませんか !
湯上がりのときは、塩化物効果ですべすべの肌になっており、これ名湯と言わずして何を名湯というのか、というレベルの最高の温泉でした。
3万年間温められた太古の湯
温泉には自然に湧く温泉と、掘削により湧く温泉があります。
もちろん、ひと昔前までは自然に湧く温泉しかなかったわけですが、掘削技術が進んだ現在、さまざまな温泉が日本各地に誕生しました。
この松原温泉「黄金湯」も、掘削技術の賜物により生まれた温泉の一つのようですが、そのお湯の成分は、はるか3万年前の太古の昔に大阪平野に降り注いだ雨水が源泉だそうです。
3万年前と言えば、マンモスが日本列島を闊歩していた時代。
もしかしたらマンモスに直接触れたかもしれないお湯が含まれているかも、と思うと本当に神秘的ですよね。
というわけで、お湯の歴史も名湯の名に恥じない勲章を持っていました。
まとめ
今回、松原温泉「黄金湯」に行こうと思ったそもそものきっかけは、温泉ソムリエセミナーにおいて、講師で家元の遠間和広先生から「松原にいい温泉がありますね」と教えていただいたからなのです。
それまで、存在こそ知っていましたがこんな名湯とは露知らず、行きそびれていました。
家元の遠間和広先生、素晴らしい温泉の知識をありがとうございます。
そして、「松原天然温泉 You , ゆ〜」の運営にご尽力いただいている皆様、本当に申し訳ありませんでした。
これからは足繁く通わせていただきます !
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