任意売却取扱主任者の資格試験を受けてきました

不動産

おはようございます。Local Trainです。

本日、数年ぶりに試験なるものに挑んで参りました。

何の試験かと申しますと、不動産に関するもので、「任意売却取扱主任者」という資格を取る試験でした。

「任意売却取扱主任者」って、一体何 ? と思われる方も多いかもしれませんね。

「宅地建物取引士」という資格なら有名ですが、「任意売却取扱主任者」の資格は一般の不動産取引でもあまり聞かない言葉ですし、試験対策用の問題集とかも本屋さんに売っていないんですよ。

そもそも、不動産業界に勤める人でさえ知らないか、知っていても「取る必要なし」と回答されそうな、ちょっとマイナーな資格なのです…

今回はこのあまり聞きなれない「任意売却取扱主任者」についての、不動産のお話をしてみたいと思います。

よろしければ、最後までお付き合いください !

任意売却とは

「任意売却取扱主任者」とは何かと言いますと、読んで字の如く「任意売却」を取り扱う主任者です。

(当たり前のことですみません…)

では、その「任意売却」とは何かと言いますと、

任意売却とは、「住宅ローンを滞納した場合、銀行と話し合いをして解決する」こと

引用元 : 全日本任意売却支援協会HP

ということになり、もっと端的に説明しますと、「住宅ローンを払えなくなった物件を、ローン残高を下回る金額で売却すること」となります。

ローン残高を下回る金額で売却するということは、貸した債権者側が満額回収できない取引であるということになりますから、これは債務超過を起こした方の救済措置の取引ということになりますね。

そして、この取引方法が行われる背景として…

住宅ローンを組んでマイホームを持ったはいいけど、勤めていた会社が倒産したり、リストラ対象にされたりして給料が減り、住宅ローンが払えなくなった…という方が全国で増えていることが理由としてあげられます。

ただ、世間で聞きなれている一般常識としては、住宅ローンが払えなくなって滞納を繰り返しますと、通常待っているのは「競売」という二文字ですよね。

では「競売」「任意売却」は何が違うのでしょうか ?

競売と任意売却の違い

「競売」「任意売却」のどちらかを選べるとしたら、「任意売却」を選ぶべきです。

その一番大きな理由は、「任意売却」の方が高く売れる可能性が高いからです。

競売とは、そもそも売主(債務者)の意向がほとんど反映されず、言葉を選ばずに言うなら「叩き売られる」イメージで、市場価格よりかなり低い価格で取引されることが多いです。

その上に、競売費用は売主持ち、引越し代は出ず、引越し時期も自由に決めれず、価格が低いので債務残高も多く残り、競売情報が出回るので隣近所には知れ渡る …と、まあ売主にとっていいことなしの内容が続きます。

一方、任意売却の場合は、上記の競売のデメリットがほとんど解消されるんです !

ここまでの情報を知っていれば、競売されるくらいなら任意売却するべきでしょう。

でも現実は、競売されてしまう例が圧倒的に多い…

それはなぜかと言いますと、任意売却を知らない」人がまだまだ多いからなのです。

任意売却取扱主任者の役割

本日受けた「任意売却取扱主任者」の役割とは、まだまだ世間一般に知られていない任意売却を正しく世に広め、住宅ローンでお困りの方を一人でも多くお救いするということになります。

ただこの資格は、「この資格がないと任意売却業務ができない」という独占業務の側面はありません。

任意売却は正しい知識さえあれば、不動産免許を持っている業者の者なら誰でも行えます。

だから最初に書きましたように、「必要なし」という意見もあるわけなのです。

でも…

試験を終えたばかりで、正直、合格しているかどうかも自信のない私が言うのも変ですが、任意売却取扱主任者はもっと光があたってもいいと思います。

なぜなら、任意売却の専門知識を真剣に勉強してみて、任意売却を行うには本当に正しい知識が必要であると実感したからです。

まとめ

任意売却は、そもそも住宅ローンで多重債務に陥った方々を救う手段の一つとして行われるものですから、債務者側だけが利する取引と思われがちですが、実は債権者側にも利はあります。

少しでも高く売れるということは、債権回収額も高くなるということにつながりますので、債権者側にとっても決して分の悪い取引ではないのです。

勤めていた会社の倒産とか、ご本人に直接落ち度がないにもかかわらず、結果的に債務に苦しむかたちになってしまった方もたくさんおられます。

この受験経験をきっかけに、もっと任意売却のメリットを広く社会に伝えていくお役に立てればと思っております。

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